HIKINO MAHO--blog




 
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展示のお知らせ

「白金五丁目アワード」アート部門の
ファイナリスト、4人のうちの1人に選出していただき、
8月24日から9月1日まで、OFS Gallery(白金)でファイナリスト展として
個展をやらせて頂けることになりました。


今回の展覧会のタイトルと作品は、
昨年東京都美術館でも展示した「不在が存在する」です。


ここ一年ほど、身近な人の死など深く考えることが多く、
私が私としてできることは何だったか、
見栄や損得勘定や他人の評価でないものを私は考えことすらできなくなったのはないか、
これまでの選択は、全て根本から完全に間違っていたのではと思うこともありました。


ギャラリーの空間や私の今が置かれてる状況と感覚を踏まえて
「不在が存在する」を再考し、再構成します。
都美の時とはまた違った表現になるかと思います。

見栄え、を目的にせず、「直截的」で「本当」の表現を恐れずやります。


MAHO HIKINO EXHIBITION 「不在が存在する」
〜白金五丁目アワード アート部門・ファイナリスト展 Vol.2〜
_______
会期:2019年8月24日(土)ー2019年9月1日(日)
定休:月・火
開館時間:12:00−19:00 (最終日は17:00まで)
http://ofs.tokyo/awrd_hikino




この展示のチラシを郵送するときに、ふと
前にもらった手紙(全部置いてる)を読み返してみたら、すごく泣けました。
日常に追われて一人で頑張ってる気になって、すぐに忘れちゃうけど、
今まで色んなことがあって、いつも応援してくれる人がいて、
愛をもらってきたんだなあ。
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「不在が存在する」

東京都美術館での作品展示の様子を、記録映像にしました。


不在が存在する from Maho Hikino on Vimeo.



※ こちらのリンクから大きい画面で見ることができます。

作品のコンセプトなど、詳細はこちらにupしております。
http://www.hikino-maho.com/absence-exists.html

_________

早いもので会期からもう半年近く経ちました。
この半年は、水面下で、諸々の後処理を粛々とやって、
あと、次の展示に向けて、そちらも粛々と準備を進めております。
また近いうちにお知らせします!

今までやってきたことはそれとして、
違う方向の表現に挑戦したいと思い、最近悶々と考えてます。


ここ2年ほどは、計画的に、打算的に、
「アーティストとして生き抜く」ために必要なことは何か、をやってきました。
企画書を山ほど書いたり、プレゼンに行ったり、セミナーに参加したり、団体の運営をしたり、などなど、(私にしては)頑張って、作品を作ること以外の部分でのアーティスト活動をやりました。
またお金を稼ぐ意味での生活基盤づくりも、(私にしては)頑張って、私のやりたいクリエイティブな方法で稼ぎ、滞りない生活ができるようになりました。
これは2015年、NYから帰国する飛行機の中で立てた計画表どおりに、進めてきたものです。


それによって得られたものと失ったものがあります。

私は、作品を発表することをただの趣味として考えられないし、
東京に帰ってきてから、次の、将来の自分の生き方を真面目に考えるために
これは絶対的に必要な期間であって、失うことがあることも踏まえて、計画的にやってきました。


でもそこで結果起きたことや起きなかったこと、考えこと、感じたこと、悩んだことは、
勿論、前もって計画したものとは違います。
またゆっくり考え直さないといけません。

私の人生計画の立振り返りスパンは大体2年半なので、いい流れだと思います。
これから何をするか、また原点に立ち返り考えること、
時には必要ないものは一旦まるっと捨ててしまうことを、恐れてはいません。


何にしても作家ってことは一生変わらないと思います。
ご期待ください。
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堀尾貞治さんとのこと

偉大なアーティスト、私の尊敬する人のひとり、堀尾貞治さんが永眠されました。

ご家族や親交の深かった方々のご心痛、お察しするにも余りあるものと思います。

お別れに行けず、心から残念です。

突然の訃報で、思いを整理することができません。

ここに私と堀尾さんとの思い出を書かせてください。


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2007年に大阪の靱公園近くにあったAD&Aギャラリーで、初めての個展をさせていただいた。その展示に、堀尾貞治さんがフラッと立ち寄ってくださった。恥ずかしながらその時の私は、その人が堀尾貞治さんだということおろか、堀尾貞治という名前すらも知らなかった。

初めての個展といっても、当時私は大学4年生、それまでの展示は校内や学校関連のイベントでやったものばかりで、まだアーティストとも名乗れなかったし、本当に駆け出しだった。


展示した作品は『Drawing Piano』、会場にアップライトピアノを置き、観客が弾いたピアノの音に反応して映像を流れるという、インタラクティブなインスタレーションだった。展示内容からしても、私の知名度ゼロからしても、ギャラリーの客層からしても、知り合い以外で年配の方が立ち寄ってくださること自体とても珍しかったので、不躾ながら、堀尾さんに「よく展示を見に来られるんですか?」などと話しかけた。

堀尾さんはそんな私にムッとするでも偉ぶるでもなく、自分も作品を作っていて、年に100回くらい展覧会をするんですと言って次の展示の案内ハガキを下さった。

それから私の、きっと意味不明な作品解説に丁寧に耳を傾けてくださり、ピアノを鳴らして、映像に歓声をあげてくださった。その楽しそうな表情は、今もよく覚えています。


後日堀尾さんから、会場の様子の絵と「(作品に)とても驚きました」という言葉を書いたハガキが届き、すごくすごく嬉しくて、そのあと数回はがきのやりとりをした。でもその時も、堀尾貞治がどういうアーティストであるかということは分かっていなかった。単純に励みをくれる存在だった。


その半年後に私は進学で上京し、その後東京で就職したのち、制作のためにNYに渡米したので、堀尾さんとは徐々に疎遠になってしまった。



話は少し戻って、2006年(堀尾さんと出会う1年前)に、東京の近代美術館で吉原治良の絵画に出会い、私は初めて、絵を見て泣く、という体験をした。当時20歳の私にとって、それは「雷に打たれたような」衝撃だった。

これまで、子供の頃から感じてきた、常に満たされない鬱々とした思いが、自由になりたいという渇望であったこと、それは私だけが感じていたものではないということ、その叫びを絵で表現できる人がいるということ。

今日の私を、最初にこの道にいざなったのは、具体の、吉原治良の絵画だった。




私がNYに住んでいた2013年に、グッゲンハイム美術館で「GUTAI」の大きな展覧会が開かれた。NYでアーティストとして試行錯誤する中で、道を失いかけていた私にとっては、私のルーツとも言える「GUTAI」の展覧会が、このタイミングでNYで行われることは、運命的なものに感じられた。

そしてそこには「Sadaharu Horio」の名前があった。



2015年に日本に帰ってきて、私の地元の兵庫県川西市で行われるアートビエンナーレに参加することになった。関西での展示は、前述の2007年の初個展以来、8年ぶりだった。

そのとき知り合った友井隆之さんの忘年会に呼んでいただき、その忘年会場になんと堀尾さんがいらっしゃった。実は友井さんは、堀尾さんと活動を共にする親交の深い方だった。

まさかこんな形で、堀尾さんとの縁がまた繋がってくれるとは思ってもみなかった。これまでやってきたことが、一本の線でスッと結ばれていくような、不思議な感じがした。

私は何も持っていないように思っていたけど、最初から恵まれていたことを知った。



翌年2016年に兵庫県立美術館で展覧会を行うこととなり、堀尾さんにダメ元で、でも大きな期待を込めて案内を差し上げた。堀尾さんは、翌日から展示のためにドイツ行きというハードスケジュールの中、会場に来てくださって、最後に「面白い展示でした」と強い握手をしてくださった。




最後にやりとりができたのは、今年の6月に東京都美術館で展示をする際、遠方なのでいらっしゃれないことは承知の上で、でも私がこの展示をできることの感謝を申し上げたくて、手紙と展覧会チラシを送った。

堀尾さんが、私の話を聞いてくれたこと、驚いて・喜んで・面白がってくれたこと、私の作品の絵をハガキに描いてくれたこと、そして堀尾さん自身もずっと作品に挑戦し続けている存在であること、それがどんなに励みになったか。そうして、ここまでこれましたと、お伝えしたかった。

手紙を出してすぐに、堀尾さんは2006年の時と同じように、私の作品を描いた絵ハガキで返信をくださった。「どんどんオモシロイことをやって下さい」「又どこかで」と書いてあった。



直接お話しできた機会は少なかったけれど、それでも私にとって堀尾さんは、唯一無二の存在でした。

アートというものが信じられなくなるとき、自分に自信がなくなったとき、疲れ切ってヘコたれてしまいそうになるとき、ニコニコ笑って面白がってくれた姿、誰よりもパワフルに発表を続ける姿に、勇気をもらってきました。

堀尾貞治さんとその作品は、強くて優しくて、自由で、とにかくカッコいい。


まだ思いを整理することはできません。

ただただ、堀尾さんからこれまでいただいたモノたちへの感謝と、心からの哀悼の意を表します。



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先月東京都美術館での展示が終わり、粛々と記録を纏めたり色々整理しています。
まだ全然終わる気配がないけれど。。

企画書や報告書や、なんやらかんやら、
作品や活動のことを客観的に整理して、伝えることは、
作品を発表する時はまた違う意味で、スキルが試されるし根気が入ります。
水面下でも、とにかくとにかく、続けていなかくてはいけない。
会期直前や会期中はもちろん気が張っていますが、
年に1、2回のペースで展覧会をやってる自分としては、実際のところ、それ以外の時間の方が長いし
ここに熱量をもって続けられるかどうかが、本当の意味でアーティスト活動の肝かなと思います。
人それぞれやり方はあると思いますが。

最近は、この後どうしようか、グルグルと考えています。
東京に戻ってきて3年が経ち、東京都美術館で大きな展覧会もやらせていただくことができ、
そしてプライベートの面で感じさせられることが色々と起きたので、
次のステップに進むタイミングをピリピリと感じています。

近年はロジカルに考えて打算的にやっていくことをずっと試していて、
色々と感じたことや考えたこと、経験できたこと、出来なかったことがありました。
今はそれを一旦横に置いて、もう少し個人的な方向に戻ってもいいかなと思っていますが、
それがどう作品や活動に繋げられるかはまだ見えてません。



私のwebサイトに書いているステイトメントを、
また前のものに戻したくなったので、戻して、
http://www.hikino-maho.com/about.html
今まで載せいていたものをここに置いておきます。


私の制作において

同じ色は、二度と出ない
同じ形も、二度と創れない
同じ過程も、二度と通過しない

In response to the question "How do you know when you're finished?",
Pollock replied "How do you know when you're finished making love?"
Jackson Pollock

作品の完成は
エクスタシーの頂点

美しいものを探していると、
私の想定を越えたものが、
奥の方から突然滲み出てきて
私は肯定される

私は美しいものを創ることは出来ないかもしれない
でも美しいものは勝手にそこらかしこに
生まれてきて消えていくものだから
私自身が創造者にならなくたっていいんだ
いつも見ている世界をもう一度なぞっているだけ
美しいものが見たいという気持ちに
妥協をしなければ 作品は勝手に完成する

ただし一切妥協しない
最高のエクスタシーじゃなきゃ、それは「違う」
私が得たいのは、それじゃなきゃいけなかったという確信
作品とか作ったり。 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

2018年 展示のお知らせ

2018年は、私が主催するアーティストコレクティブART BEASITESで、2回の展覧会があります。

"IN THE SHADOW OF OLMPUS"
2018年3月1日(木)- 31日(木)
Opening Reception March 1st, 6-8pm
at SOIL Gallery (Seattle)
http://artbeasties.com/next-event-info/

私も今月末から10日間ほど渡米します。
「東京オリンピック」という、私個人ではとても考えないようなテーマの中で、作品のプランや意図を考えるのはとても難しいことでしたが、考え抜いていくうちに、それが自分の問題に帰着してストンと落ちてくる感覚はとても新鮮で、グループの面白さを感じました。


都美セレクション グループ展2018
"蝶の羽ばたき Time Difference 時差 vol.3 New York-Seattle-London-Tokyo"
2018年6月9日(土)- 7月1日(日)
at 東京都美術館 Tokyo Metropolitan Art Museum
http://www.tobikan.jp/information/20171019_1.html

2年前にも挑戦してダメだった「都美セレクション グループ展」のコンペに再挑戦し、
展示の機会をいただくことができました。
決まった時は本当に嬉しかったなあ。
詳細はまたお知らせします。


ART BEASITESは運営4年になり、グループも、私自身も大きく成長してきました。
もちろん言い出したらきりがないほど問題点もいつも山積みですが、
元々私がやりたかったこと、そして今私がやらなければいけないことを、1番に考えていきたいと、最近改めて考えています。

グループ運営の能力が私にあるのかどうか分かりません。
いつも必死になりすぎてそればっかりに頭の中を支配されそうになりますが、
自分が本当にしたい表現が、何かに突き動かされるように形になっていくことは「最高の」興奮です。
本展が私にとって「最高の」展示になるよう、制作自体を大事にする一年にしたいです。
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